重機のディーラー買取は売却価格が安いというデメリットがあります。

ディーラー買取

重機は代替する際に比較せずにディーラーに売ってしまう人がいます。
代替でなくても重機を買取してくれる業者がどこなのか知らず、ディーラーに買取や処分を依頼するケースも目立ちます。
ディーラーは全般的に買取が弱いので、比較せずに買取依頼をすることはオススメしません。

 

 

競合の少ない業界だから起こる殿様商売

重機買取のディーラー

ディーラーは高価買取するノウハウを持っていないワケではありません。
中古も併売しているディーラーが多く、看板を強みに多くの顧客を持っているので販売力もありますし、取引量が多いので業者用オークションで売却するノウハウも持っています。
重機ディーラーはカーディーラーと比べて郊外に拠点と置き場を持っていることが多く、長期在庫による価格の下落リスクが少ないなど運営コストは安いです。

 

それでもディーラー買取が安いのは人件費などを理由にした運営コストの問題と、買取で大きな利幅を出そうと考えているからです。
乗用車のカーディーラーも一昔前はディーラー下取りや買取が安いと言われていました。
当時は今のように買取専門店が少なく、比較せずにディーラーで売る人が多かったです。
車業界はその後に買取専門店が登場して競争が激しくなったことで、下取り・買取を強化するディーラーが増加します。
重機の場合は、買取専門店が少なく比較せずに売りに来るお客が多いから安く買取しようとしてきます。
状況的には90年代前半以前の買取専門店がほとんどなかった車業界と似ています。

 

 

 

交渉次第で高くなるの?

 

販売会社、担当者、店長や買取部門など現場レベルでも状況は変わってきますが、基本的にディーラーは交渉で買取額がアップする余地は少ないです。
ディーラーのように大きなショールームを持ったり、複数の店舗を運営する会社は条件を引き上げるために本部決済を必要にします。
また決済を取れたとしても店長が反対することがあります。ディーラーは各店舗の営業成績を細かくデータ化しています。
条件交渉に応じて買取台数を増やした結果、なんで買取の利益率が低いのだと突っ込まれてしまいます。
その数字を見た他の店舗やスタッフも、買取は条件交渉に応じて成約させればいいという考えを持ってしまいます。
本部や店長など管理者レベルになると、1件条件交渉に応じることで1件の利幅ではなく買取全体の利幅を下げてしまいます。
その結果、交渉に応じないと売らないような客は切り捨てて、ディーラーの看板を理由に他社と比較せずに売ってくれる客だけを取り込もうと考えています。

 

交渉の余地があるとすれば、代替時の値引き交渉です。
下取りを入れることで新車購入の値引きがアップすることがあります。
代替時は査定額だけではなく、下取り有りと無しの2つのパターンの見積を取って、下取りなし+買取専門業者への売却を合算した条件と下取り有りで代替した場合の条件を比較するようにしましょう。